ヤクルト山田哲、目標は金! 直撃インタビューに侍&東京五輪への思い語った
ヤクルトの山田哲人内野手(27)が、デイリースポーツの直撃インタビューに応じた。テーマは今夏に迫る「東京五輪」。少年時代に見た五輪の思い出話や昨秋のプレミア12での稲葉監督との秘話など盛りだくさん。東京五輪への思い、そして夢へと続く今季の目標に迫った。
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-2020年、ついに東京五輪イヤーが幕開けした。
「もちろん出たい気持ちはあります!!でもシーズンの結果が良くないと選んでもらえないので、今は3月20日の開幕にどう調整していくかを一番に考えていますね」
-これまで何度か日の丸を背負ってきた。
「最初は親善試合(2014年の日米野球)だったかな。当時は年齢も下の方だったので、どんな感じなのかなと。探り探りでした。でも選んでもらううちに、みんなとコミュニケーションも取れるようになって、今はそこへの不安は一切なくなりました」
-これまで味わった一番の難しさや辛さは。
「どの大会でもそれはありますよ。一つではないというか。まず海外で野球をするのはしんどいですね。去年は台湾、WBCではアメリカに行かせてもらって。環境にも慣れないし、食事の面でもストレスを感じてしまったところは正直ありました」
-東京開催はまさに朗報。24年のパリ五輪では正式種目から野球が除外されているだけに、五輪での野球は最初で最後の挑戦になるかもしれない。
「日本での開催はもちろんプラスですよ。最初で最後か…。もし選んでもらえたら、こんなチャンス二度とないと思って挑戦します」
-五輪は夢の、そのまた夢のすごい舞台だった。
「小さいときに見ていたのは、柔道のヤワラちゃん、水泳のイアン・ソープ…。単純にすごいなって。めっちゃ強いなとか、めっちゃ速いなとかです。ニュースでもたくさん取り上げられてますし、家族全員で応援していた思い出があります。『頑張れ、頑張れ』って」
-当時から五輪出場は、夢の一つ?
「それは違う(笑)。子どもの頃にオリンピックを見て、自分も出たいなと思わないでしょう(笑)。自分が五輪の舞台に立てるような人になれるなんて思ってないからね」
-だが、夢を与えられる選手になった。昨年のプレミア12では、日本を金メダルに導く決勝戦での逆転3ランが印象的だった。
「あれはめちゃくちゃうれしかったですし、ものすごく楽しかったですね」
-侍ジャパンを率いる稲葉監督への思い。
「決勝の3ランのときにも、何か特別な言葉っていうのはなかったと思うんですけど。でも日頃から調子はどうだとか、コンディション、バッティング技術のこと…。いつも自分を気にかけてくれていますね」
(続けて)
「スタメン起用じゃない日は、わざわざ『今日はベンチからだけど、あとから代打でいくから任せたぞ』って言ってもらったり。そういう声を、いつもかけてもらっていました」
-言葉一つで、気持ちが前向きになる。
「プレミア12の開幕のときですね、ベネズエラ戦か。でもその1回ではなくて、スタメンじゃなかったときは必ず言ってくれるんですよ。『今日はあとからだけど、しっかり途中から準備しておいてくれ』って。その一言で、『よし、やってやるぞ』っていう気持ちになっていました」
-今キャンプでの視察時には、『ファーストミットは残しておいてね』と声をかけられた。
「うれしかったですね。五輪への可能性があるって言ってもらったような感じがして。しっかり見ておくよっていう言葉もかけてもらえましたから」
-期待を力に変えて、五輪出場権獲得へ。今季の目標には“勝負の年”としたためる。
「打つにしても、守るにしても、走るにしても数字にはこだわっていきたいです。首位打者や打点王…。まだ獲ったことのないタイトルは、やっぱり1回は獲ってみたいですし。あとはゴールデングラブ賞か。むしろそっちの方が獲りたいですよ!!」
-少し気は早いですが、五輪での目標も教えてください。
「選ばれたとしたら、もちろん金を目指す。それしかないです」