巨人・菅野、新フォームで上々スタート 直球150キロ連発!3回1失点
「オープン戦、巨人7-1楽天」(23日、沖縄セルラースタジアム那覇)
2020年版の“ニュー菅野”が今キャンプ初実戦に臨み、上々のスタートを切った。巨人・菅野は腕から始動する新フォームで直球は150キロを連発し、宝刀スライダーのキレも抜群。3回3安打1失点で仕事を終え、女房役の小林と拳を突き合わせた。
「久しぶりに体のことを気にせずにバッターと対峙(たいじ)できて、うれしかった」
初回にドラフト1位・小深田、鈴木大と冷静に打ち取ると、続く島内には直球を軸に追い込み、最後は外角へスライダーを投じて空振り三振。「いい勝負ができた」と汗を拭う右腕に対し、島内は「真っすぐが強くなったイメージ。スライダーもキレがあってすごかった」と新フォームの効力を感じていた。
三回は二塁手・若林の失策に連打も絡んで失点。だが、2死一塁からけん制球で一走・小深田の息の根を止め、最少失点で切り抜けた。阪神・古里スコアラーは「フォームは変わったけど、球自体は本来の菅野に近づいている」と完全復活の道を歩む難敵を警戒した。
昨季は腰痛の影響もあり、22試合の登板で11勝6敗、防御率3・89。苦しい時期を乗り越え、今季は新投法でシーズン20勝を狙う。菅野は「スライダーやカットは抜け気味の部分もある。微調整していきたい」と課題を挙げ、次戦を見据えた。