元楽天・一場靖弘氏 夫人から「子どもは産めないな」2000万借金苦と自己破産語る
楽天に05年ドラフト自由獲得枠で入団し、ヤクルトを経て12年に引退した一場靖弘氏(37)が28日にTBSで放送された「爆報!THE フライデー」に出演。現役引退後に自己破産した壮絶な過去を語った。
借金に追い詰められて味わったどん底の日々。弥生夫人の「自己破産しよう」という言葉に、「最初はしたくなかった。子どもの前でケンカを見せたくない」と決意したことを明かした。
一場氏は明大4年時にドラフトの目玉として注目された。だが複数球団から合計300万円の裏金を授受していたという“裏金問題”で、明大を退部。一時は諦めたプロ入りの夢は、創設1年目の楽天からの指名によって現実のものとなった。
プロ入り後は前妻との間に2人の子どもを授かった。入団3年目には仙台市内に7000万円のマンションを購入。月30万円のローンを組んだ。だが、順調な生活は続かなかった。4年目以降成績は低下。09年にヤクルトに移籍したが結果は出ず、30歳の12年に引退。その1年前には前妻と離婚していた。
養育費に住宅ローンのダブルパンチ。売却したマンションの価値は東日本大震災を経て暴落していた。3300万円の値しかつかず、2000万円の借金が残った。
6年前、弥生さんとの再婚直前借金が発覚。弥生さんは「子どもはもう産めないな。考えられないほどの金額」と語りつつ、「助けてあげたいなと思った」と当時の心境を明かした。
ネイリストを務める弥生さんとともに稼ぎ、コンビニすら我慢するほど2人で生活を切り詰めたが、返済に至らなかった。家庭環境も悪くなったとき、弥生さんが自己破産を切り出したという。裁判所に申し立てをし、昨年8月に手続き完了した。
番組では楽天入団時の監督だった田尾安志氏と再会。プロの世界に導き、プロ入り後も励ましてくれた恩師から「これからは家族のためにやっていくこと。そうすれば案外苦しいぞって思わなくなる」という言葉を授かった。
一場氏は2月から野球教室「一場靖弘ベースボールアカデミー」を開催。笑顔で子供たちに原点でもある野球の楽しさを教えている。