ヤクルト・村上宗隆の復帰戦は四球 スイングなしも「野球って楽しいな」と笑顔
「教育リーグ、巨人2-2ヤクルト」(1日、戸田球場)
復帰への1歩目を踏み出した。下半身のコンディショニング不良で離脱していた、ヤクルトの村上宗隆内野手(20)が教育L・巨人との2軍戦で実戦復帰。代打で久しぶりの打席に立つと、バットを振ることなく四球を見極めた。
出番は六回だった。2死走者なしで代打が送られると、巨人は沢村から戸根にスイッチ。1球1球バットを強く握り、タイミングを取ったが、最後はボールを見極めた。バットを振ることはなかったが、試合後の開口一番には「野球って楽しいなって思いました」と笑顔を見せ、充実感があふれた。
2月15日に2軍キャンプへ合流。ただ離れていた期間もブルペンで生きた投手の球を見るなど、実戦復帰を思い浮かべて過ごしてきた。「1日でも早く復帰したいと思っていたので、機会を与えてもらって感謝です。1軍での活躍で恩返ししたい」。首脳陣への思いは力になる。
今後は予定通り、3日のJPアセット証券との練習試合からは指名打者で2打席ずつ、6日の楽天との2軍戦からは守備にも就く方針。高津監督からの要望は「打って、走って、守っての全てができること」が、1軍合流への絶対条件となる。「みんなと一緒に戦っているくらいの気持ちで、今も自分の心の中ではやっているので」と前を向く若き主砲が、開幕へ向け、ついに動き始めた。