「オープン戦、巨人２－３ヤクルト」（１日、東京ドーム）

　ヤクルト・小川が開幕投手を務めることが濃厚となった。５回を６安打１失点の好投。持ち味の粘りを発揮したエース右腕が、２年連続５度目の大役に向け万全な仕上がりを誇示した。

　高津監督は試合後、開幕投手を「もう、決めた」と明言。意中の名は明かさなかったが、この日のうちに本人に伝えて後日公表する方針を示した。

　新指揮官が競争を求めていた大役の争奪戦。小川と火花を散らしていたのが、４０歳のベテラン左腕・石川だった。両投手は２月１８日のＤｅＮＡ戦（浦添）でともに今季初登板。その後も登板日が一緒だった。この日も石川は春季教育リーグの巨人戦（戸田）に先発していた。

　小川は開幕投手について「選ばれれば光栄」と強調。続けて「選ばれなくても与えられたポジションで勝つことがチームのためになる」と力を込めた。