「オープン戦、楽天４－２ＤｅＮＡ」（３日、静岡県草薙総合運動野球場）

　ベテラン右腕が巧みな修正力を見せた。楽天・岸が実戦２度目のマウンド。初回１死からオースティン、ソトの連続二塁打で１点を失い、２死後に宮崎の一塁への適時内野安打で計２失点。だが二回以降は１安打に抑え、４回２失点でまとめた。

　「三、四回は納得のいく形で終われたので良かった」。試合の中でフォームのバランスを修正。四回はロペスに粘られながら三邪飛に切り、伊藤裕、伊藤光から連続三振を奪い、登板を締めた。

　序盤の走者を背負う苦しい展開にも「だいぶ試合勘もつかめてきた。走者がいる中でセットで投げることも大事」と、すべてを自らの調整の糧に変えた。

　無観客試合に「ファンの応援があって、僕らの気持ちも入るんだなと思った」とファンの大切さを痛感したという。その上で「何事も健康があってのことなので仕方がない。楽しみにしている人のためにも、しっかりと調整して開幕を迎えたい」と岸。チームの優勝と五輪を見据えるシーズンへ、順調な歩みを続けていく。