センバツ無観客での実施を準備 高野連ギリギリまで状況見極めながら11日に開催可否判断へ
日本高野連は4日、大阪市内で、第92回選抜高校野球大会(19日開幕・甲子園)の運営委員会と臨時理事会を開き、新型コロナウイルスの感染拡大の現状を踏まえた上で、開催か中止かの結論を先送りすることが決まった。今後、状況の変化を見極めながら無観客での開催を準備し、11日に臨時運営委員会を再度開催し、最終判断を下す。
日本高野連の八田英二会長は「球児の夢の実現を手助けしてあげたい。19日までに中止ということになるかもしれないが、球児の夢を実現するため、最大限大人として努力して、何とかやらせてあげたいという思いも込めている」と今回の決定について語った。
日本高野連は2月19日の理事会後に通常開催の方針を示していたが、ウイルスの感染拡大は急加速しており、同27日に内閣府が大規模イベントの自粛を要請。2日からは一部地域を除き、全国の小中高などの一斉休校も始まった。さらに、高校スポーツの各競技の選抜大会の中止も決まっている中、日本高野連はこの日に決断を下すことなく、日々刻々と変わる事態をギリギリまで見極めていく方向性となった。
すでに出場各校は、休校に伴う対応措置をとっている。練習の中止や、練習の規模縮小、予定していた練習試合の中止など、万全の準備を行えている状況とは言えない。ただ、まだ開催の可能性も残っているため、改めて準備を進めていくことになりそうだ。