今秋ドラフト候補の大商大・吉川 5回0封!プロ相手に粘投 虎スカウト高評価
「プロアマ交流戦、阪神10-2大商大」(5日、鳴尾浜球場)
今秋ドラフト候補の大商大・吉川貴大投手(3年・開星)が阪神とのプロアマ交流戦(鳴尾浜)に先発し、5回を2安打無失点、2奪三振に抑えた。「ランナーが出ても粘り強く投げられた」と充実の表情だ。
まずは初回。先頭の高山を145キロの直球で空振り三振に仕留めた。2番の島田には死球を与えたが、味方の好守にも助けられこの回を3人で終えた。
続く二回には、虎の主軸を担う大山から空振り三振を奪うなど、この日最速146キロの直球に加え、大きく曲がるカーブを効果的に使い、虎打線を翻弄(ほんろう)。「(プロ相手に)無失点は良かった」と胸をなで下ろした。
だが、大きな課題も見えた。「無駄なフォアボール、デッドボールが多かった。球が上ずっていたのをなかなか修正できなかった」と無失点ながら、6四死球という結果に納得はしていない。
それでも、視察した5球団のスカウト陣の評価は上々だ。阪神の渡辺スカウトは「緊張もあるから四球は仕方ない。カーブをうまく使えるから、変化球でカウントを取っていける投手だと思う」と今後も注目していく意向を示した。この結果を自信に変え、ドラフトまで猛アピールを続ける。