巨人・サンチェス、弱音連発…NPB球「ちょっと滑る」「ドームがまだ慣れない」
「オープン戦、オリックス4-4巨人」(7日、京セラドーム大阪)
先発して四回途中4安打4失点(自責2)で降板した後、巨人・サンチェスが偽らざる“本音”を明かした。「(ボールが)ちょっと滑る…」。昨季韓国リーグで17勝を挙げ、年俸3億4000万円の2年契約で巨人に入団。菅野との先発2本柱として期待されているが、思わぬ敵に苦戦中だ。
NPB球に慣れるために工夫していることを問われると、頬を緩めながら報道陣に自身の右手のひらを差し出した。「見てもらえば分かる通り土を使いながらね」。マウンドの土を付け、滑りを抑える努力をしているという。そして、ビックリ発言が飛び出した。
「直球が制球しづらくなっているというのはあります。(縫い目が)自分の感覚では低い。感触の違い。時間は要するかなと。夏場までには完璧になっているのではないかと」
夏場?報道陣が顔を見合わせると、横にいた通訳も「遅い…」と苦笑いでポツリ。さらに、サンチェスは「ドームがまだ慣れない。宇宙船の中で野球をやってる感じもある」と珍発言。普段は口数が少なくクールな助っ人だが、浪速の空気がむしゃくしゃした思いをはき出させたのか…。
三回に四球と味方の失策も絡んで3失点したが、初回と二回は「ゴロを打たせることができた」と持ち味を発揮して無失点。原監督も「微調整があると思いますけど、いい状態にきていると思います」と評価した。オープン戦は3試合の登板で防御率10・57。開幕ローテ入りは確実なだけに、NPB球への早期適応を願うばかりだ。