ヤクルト・石川、老練4回6安打1失点 開幕虎狩りへ仕上がり順調
「オープン戦、ヤクルト3-8ロッテ」(7日、神宮球場)
耐えて、我慢して、投げきった。胸にあるのは、覚悟と自覚。3年ぶり9度目の開幕投手に指名されたヤクルト・石川が、悪い中でも順調な仕上がりを見せた。4回6安打1失点。「シーズンでは、そうならないようにしていきたい」と反省を糧に、さらなる調整を続ける。
課題に挙げたのは、先頭打者弾と無駄な四球。初回先頭の福田秀にいきなり右翼席へ運ばれた。3四球も含め「チームにとって勢いをなくすので」と自戒した左腕。それでも要所を締めて先発の仕事は果たした。
何度も経験してきた開幕の舞台。高津監督も「3月20日に状態を上げてくれると信じています」と信頼は揺るがない。「開幕は毎回すごく独特な雰囲気。なんとかそこで自分の持っているものを出せるように準備していくしかない」とベテラン左腕は力を込める。
13日の西武戦が虎狩りへ最終調整の舞台となる。「自分らしい投球ができたらなと思います」。40歳で迎える開幕マウンドへ、静かに闘志を燃やす。