NPBとJリーグの連絡会議 専門家は開催延期が「望ましい」と意見
日本野球機構(NPB)と日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が合同で立ち上げた「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第2回会合が9日、都内で開かれた。3日の第1回会合では主に感染予防の観点で専門家からの意見を受けた。今回は公式戦の開催についてなどが討議された。
会議には日本プロフェッショナル野球組織の斎藤惇コミッショナーやJリーグの村井満チェアマンらプロ野球、Jリーグ関係者に加え、高野連、JOC、スポーツ庁関係者らも参加。終了後、会見に臨んだ。村井チェアマンは「(開催は)延期することが望ましいという意見をいただいた」と明かし、斎藤コミッショナーは「プロの先生方の客観的な意見をベースにして、複雑な方程式を解かないといけない」と話した。
Jリーグは3月18日からの公式戦再開、プロ野球は3月20日の開幕が迫っている。今会議は今回で終了。この後、専門家チームからの意見書を受け取り、NPBとJリーグそれぞれが独自で公式戦の開催可否を決定する。
出席者の賀来満夫氏(東北医科薬科大学特任教授)は「家族を含めた選手方への健康管理体制の構築。ならびに、スタジアムの環境整備、チェック体制について準備をする必要があるのではないか」と提言。「例えば、お客さんの入場の際に37・5度の熱のある人は入場を断ることを含めて、対応が必要になってくる」とした。