プロ野球の開幕延期「やむを得ない」とコミッショナー見解 Jチェアマンも「再開は難しい」
日本野球機構(NPB)と日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が合同で立ち上げた「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第2回会合が9日、都内で開かれた。3日の第1回会合では主に感染予防の観点で専門家からの意見を受けた。今回は公式戦の開催についてなどが討議されたが、プロ野球の斉藤惇コミッショナーは開幕の延期、Jリーグの村井満チェアマンは再開の延期は避けられないのではないかとする見解を示した。
会議では出席した専門家から、開幕や再開を延期することが「望ましい」とする中間答申が出された。
これを受け、斉藤コミッショナーは、観客が集まった際に、感染者が増えるリスクなどを念頭に、「個人的には延長もやむを得ない」との見解を示した。ただ、今季は東京五輪の兼ね合いもあり、日程が過密になっている。日程面については「複雑な算数を解かないといけない。寒くなっても伸ばすという考えもある」などしながら、「基本的には143試合をどうやるかという前提で話をしたい」とした。
村井チェアマンも「現時点で私としては、18日の再開は難しいという認識でいる」との個人的見解を示した。サポーターに感染拡大防止策を求めるにしても「10日前後では難しい」と時間が足りないことにも言及した。
現在、プロ野球はオープン戦が無観客で開催中で、公式戦は20日に開幕を迎える日程になっている。
Jリーグでは15日までのリーグ戦とルヴァン杯の開催を延期している。18日の再開を目指して準備を進めるとしていた。