お客さんを入れて143試合を行うこと最優先【斉藤惇コミッショナー一問一答】
日本野球機構(NPB)は9日、都内で臨時の12球団代表者会議を開き、20日予定のセ・パ両リーグの開幕を延期することを決定した。開幕延期は東日本大震災が起きた2011年以来、9年ぶり。午前中に開かれた「第2回新型コロナウイルス対策連絡会議」で、専門家チームから「延期が望ましい」という見解を受けて協議。斉藤惇コミッショナー(80)は「遅くとも4月中の開幕を目指す」とし、最悪の場合には五輪期間中の公式戦実施の可能性を示した。また、イースタン、ウエスタン両リーグは3月いっぱいを無観客の練習試合にすることも決まった。斉藤コミッショナーの一問一答は次の通り。
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-今回の決定は全会一致か。
「延期については全会一致。今後については意見がいろいろあるので、12日の会議で決める」
-専門家チームからの最終的な答申が出ない段階での決定。その理由は。
「われわれの一致した考え方は、お客さんを入れて143試合を行うこと。3月20日に開幕する1週間前には決めないといけないので、時間がもうない。今日、延長が望ましいという言葉をいただいたので、決めた」
-143試合を行ううえでの延期の期限のメドは立てているか。
「もちろんいくつかの考えを持っている。五輪もあるので窮屈なスケジュールになる中でどうするか。延ばすところを延ばし、カットするところをカットする。そういうことになってくる」
-4月中には開幕したいとのことだが。
「あくまで希望。野球としてここまでしっかり努力をして、それでやらせていただきますということで納得していただけるかどうか。それだったらしょうがない、やってみようかとご理解をいただけたらやれるんじゃなかろうかということ」
-五輪中断期間はどうする。
「五輪期間中を使うというのは、最悪の場合はないことはない。相当最悪の場合だが」
-新たな開幕までチームはどうする。
「色々な考え方があっていくつか意見は出たが、12日には何らかの形でお伝えできるのでは」