創成館 センバツ中止で部員泣き崩れる…上原主将「夏にすべて懸けたい」
日本高野連は11日、第92回選抜高校野球大会の中止を決めた。
創成館(長崎)の部員たちは、長崎県諫早市の同校グラウンドで午後4時ごろに練習を開始。同6時ごろ、稙田龍生監督(56)は練習中の部員を呼び集めると「残念やけど、中止や。見えない敵に負けたということ。あとは次に向かっていくしかない」と伝えた。
この間、黙って聞いていた部員たちからは、鼻をすする音が漏れた。ミーティングを終えてベンチに戻ると、泣き崩れるメンバーもいた。ベンチには「甲子園まであと8日」と書かれた紙が貼られていた。
稙田監督は「今は何も考えられない。甲子園があると信じてやってきた練習は無駄ではない。夏に必ずやってくれると思う」と話した。
上原祐士主将(2年)は「悔しいです。行きたかった」と声を振り絞った。目を赤くして「あとは夏しかないので、すべてを懸けたい」と語った。