ロッテ新加入の鳥谷 ゼロからスタート『00』をすてきな番号にしたい【一問一答】
昨季限りで阪神を退団し、ロッテに新加入した鳥谷敬内野手(38)が11日、ZOZOマリンスタジアムにあいさつに訪れた。獲得してくれた球団や支えてくれた周囲への恩返しを誓い、古巣の阪神が初戦の相手となる交流戦出場に強い意欲を示した。
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(ZOZOマリンスタジアムを訪問後、テレビインタビューに応じ)
-ロッテ入団が決まった率直な心境は。
「また野球ができる。感謝の気持ちと楽しみな気持ちです」
-井口監督と話をした。
「『一緒に戦いましょう。2軍の方でしっかり実戦をやっていってくれ』と言われました」
-井口監督に何と伝えたのか。
「『力になれるように頑張ります』と伝えました」
-ロッテの印象は。
「若い選手が多いので勢いもありますし、そういう中で自分が違った形で力になれたらなと思います」
-オフから約5カ月間、所属先が決まらない中でどんな気持ちだったのか。
「自分ができることは、決まった時に体を動かせるようにしておくことだったので、それだけを考えて準備をずっとやってました」
-体の状態は。
「打つ、投げるはやってきましたし。当然、ピッチャーの球を見たり打ったりはできないので。それ以外で自分ができることは、しっかりやってきた」
-プロ17年目を新天地で臨む。不安は。
「チームが変わるということは環境も変わる。そこら辺がどうかは分からないですけど。野球選手として、やれることは決まっている。自分のできることをやりたい」
-現役続行でロッテに移籍して成し遂げたいことは。
「当然、あと何年できるか分からないですし、先が長いというわけでもないので。しっかり自分が納得した形で野球人生を終えられるように現役続行という選択をしたので、そういう中で、そういうものを見つけられたらなと思います」
-ポジションへのこだわりは。
「野球をやる以上、レギュラーは狙っていきますし、ポジションに関しては、現状は空いたところに入ってチャンスをつかむという方法しかないので、どのポジションでもいけるように、しっかり準備したい」
-背番号は00に決まった。
「特に背番号にこだわりはない。何番でもいいという思いがあったので。ずっと1番でやってきましたし。ゼロからスタートというお話もいただいたので。新たな気持ちで『00』をすてきな番号にしたいと思います」
-ロッテファンに向けて意気込みを。
「ファンの方の熱い声援はすごいと相手チームながら感じていました。そのファンの皆さんに喜んでもらえるようなプレーをしたいです」
-井口監督は若手の手本になることを望んでいる。ロッテの選手にどんな姿を見せたいか。
「自分自身は常に準備を大切にしている。それぞれ、みんな準備をしていると思う。試合の結果だけでなく、そういう姿を見せられたらと。選手もそうですし、周りもそうかもしれないですけど、試合の結果がプロである以上、重要になってくるかもしれないですけど。その結果を出すためにどうしたのか、ということが長くやっていくためには重要だと思うので。そういうところを伝えるのか、自分がやって見せるのかは、これからだと思いますけど。そういうところを見せたい」
-阪神の縦じまではなく、ロッテのピンストライプのユニホームを着る。新しいユニホームでプレーするイメージは。
「現時点ではイメージできてないですけど。自分が結果を出していけば見る人にもなじむ。今はユニホームというよりは、自分の準備ということに重きを置いてやっていきたい」
-自身の役割は。
「16年やってきた経験がある。それは自分も若い時に持ってなかった部分。経験の中で一つ一つのプレーだったりとか、シーズン途中だったり、いろんなところで自分たちの思うようにいかない部分が出ると思う。少しでも早く少しでもいい方向に、いく方法は数多く経験してると思う」
(囲み取材)
-阪神ファンの応援は熱いが、ロッテファンの印象は、どう感じていたか。
「マリンに来て、球場の一体感をすごく感じてた。自分もそういう応援をしてもらえたらと思います」
-移籍先がなかなか決まらなかった。このまま選択肢がどこもなかったら決まらなければ、どんな選択肢を考えていたのか。
「シーズンが始まるまでにどこもなければ引退です」
-固い決意の中でチャンスをもらった。
「自分ひとりではできないですし、たくさんの方のおかげで、この瞬間まで待つという選択ができましたし。たくさんの関係した方々にこのチャンスを生かして、恩返しできたらと思います」
-キャンプに参加していない。開幕に合わせたい気持ちは。
「開幕に合わせた気持ちというよりは、今の自分の現状を確認しながら、どんどん自分のベストな状態に持っていく。開幕というものに合わせてという立場でもない。数を打って、数を捕って現状を把握して、その中で開幕を目指していけたら」
-新しいチームに入る難しさは。
「分からないですけど、この時期に入って、それでもできるというのを見せるのが、自分の一つの使命かなと感じます」
-現役時代の井口監督と自主トレを一緒に行った。その監督の下でプレーする。
「選手の時も一緒にやらせてもらって、同じ内野手としていろいろ勉強させてもらいました。監督と選手という立場。自主トレどうこうというよりは、選手としてお世話になったという形を監督の力になる、自分が監督を胴上げできれば最高かな」
-パ・リーグで対戦したい投手は。
「パ・リーグの印象は先発にDHということもあって、いいピッチャーが多い。自分がどう克服するか。対戦したいピッチャーは(同じ早大で)1つ上の学年で、和田さんがソフトバンクでやってるので、対戦できたらなと思います」
-阪神の選手もロッテ入団を祝福し、交流戦での対戦を楽しみにしている。
「昨年1年間、本当に阪神ファンも含めて、選手も含めて、たくさん勇気づけられた部分はありますし。今回(ロッテの)交流戦の頭は甲子園(5月26日から阪神3連戦)。そこで自分がプレーしている姿を見せるのが、阪神ファンだったり、喜んでくれている選手への恩返しかなと思います」
-ロッテの若手には聞きにきてほしいか、それとも自分から伝えたいか。
「プロなので、聞きたいと思う人がいれば、どんどん積極的に言いたいと思います。それぞれチームの雰囲気だったり、選手個々の考え方もあるので。自分がどうしたいというよりは、状況で必要だと思うことを選択して、教えた方がいいな、言った方がいいなという場面では当然言います」
-本拠地のZOZOマリンスタジアムについて。
「風が強いというのは感じますし、打席の中では風によっての変化の違いはあると思うので、考えないといけないと思います。守備はホームグラウンドが人工芝になるので、プレーというよりは疲労感とかを確認しながらやらないといけないと思います」