応援スタイル激変?NPBとJリーグ「長年培ってきた文化」と理解も…
プロ野球とJリーグが新型コロナウイルスの感染拡大に連携して対応するために設置した「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第3回会議が12日、都内で行われた。
この日は公式戦を開幕、再開させた際に選手や監督、スタッフ、観客を守る視点から対策、対応を細かく議論。「日本野球機構・日本プロサッカーリーグにおける新型コロナウイルス感染症対策」として8ページに及ぶ提言書が配布された。
第2回の会議では専門家からの助言に対し、Jリーグは3月いっぱい公式戦の再開断念を決め、現時点で4月3日の再開を目指す方針。プロ野球も開幕延期を決め、斉藤コミッショナーは4月中の開催を目指すことを明言している。
この日、斉藤コミッショナーは「なかなかいろんなことを用意しないといけない。物理的な資材、アルコール、サーモセンサーなど」とする一方で、「時間はかかるが不可能ではないと思っている」とも語った。
対応策は細かく明記され、応援に関しては「応援歌合唱、鳴り物使用の応援スタイルの変更と観客同士のハイタッチ等接触の禁止」を確認。日本の応援文化である鳴り物、メガホンやフラッグでの応援、巨人に加入したパーラの「サメダンス」も細かく要検討案件に指定された。
Jリーグの村井チェアマンは「選手やスタッフ、ファン、サポーターの一人一人に理解を深めていきたいとお願いすることは迅速に働きかけをしたい。応援スタイルは長年培ってきた文化もあるので、コミュニケーションをとっていきたい」と語った。
応援スタイルのリスク評価例は以下の通り。
【感染リスク高】
・ジェット風船の応援
・肩組み、飛び跳ねなど集団での動きの伴う応援
・立ったり座ったりを繰り返す集団での動きの伴う応援
・指笛の応援
・トランペット・ホイッスル等の鳴り物応援
・メガホンを打ち鳴らしての応援
・ビッグフラッグの応援
・観客のハイタッチ
・両手をメガホン代わりにした大声での応援
・フラッグ応援
【感染リスク中】
・応援団による声の指揮による歌唱+拍手応援
・応援団の太鼓リードによる声援、拍手
・プレーの度の拍手や通常の声援
【感染リスク要検討】
・サメダンス応援
・応援タオルを回す、応援タオルを横に広げて左右に振る。