感染選手、濃厚接触者以外は試合、練習OK コロナ専門家チームから提言書
NPBとJリーグが合同で立ち上げた「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第3回会合が12日、都内で開かれ、3人で構成される専門家チームから同ウイルスの感染症対策についての提言書を受け取った。提言書は8ページにわたり、選手の対応や応援方法まで細かく記載された。
球団やクラブ側が関心を寄せていた、選手やチーム関係者が感染した場合の対応については(1)チームドクターらに相談(2)医療機関受診の対象者の確認(3)NPB、Jリーグと今後の方針を相談(4)本人は入院または自宅療養。濃厚接触者も自宅待機(5)会見などのマスコミ対応、と記された。(4)については、濃厚接触者以外の選手については予定通りに試合、練習をするとされた。
また、選手に求められる感染予防対策として、健康チェックや行動記録をつけることなどに加え、ロッカーやシャワーなどの時間差利用などが挙げられた。さらに、同じポジションの選手が可能な限り別行動を取ることなどが求められている。
会議後に会見に臨んだ座長を務める東北医科薬科大学の賀来満夫特任教授は「ゼロリスクはあり得ない。どうリスクを減らしながら対応していけるかが、非常に大事なポイント」と訴えた。今後は今回出された提言を基本的指針として、安全な試合開催へ準備を進めていく。