ソフトバンクのドラ1佐藤 2安打1打点1盗塁 JR西日本出身 1軍片道切符へ前進
「オープン戦、ソフトバンク4-4広島」(14日、ペイペイドーム)
ソフトバンクのドラフト1位の佐藤直樹外野手が開幕一軍入りへ絶好のアピールをした。
「8番中堅」でスタメン出場すると、第2打席で左前打、七回2死二塁の第3打席では右越え適時二塁打とパンチ力を見せた。オープン戦の成績は15打数6安打4打点。打率は4割と絶好調だ。
もともと守備と足の評価は高かったが、打撃は大きな課題だった。キャンプでも苦労し、2月に行われた古巣のJR西日本との練習試合でも3打数無安打で2三振を喫し「きりきり舞いでした」と頭をかいていた。「キャンプから大きく変えたことはないけど、第1ストライクを振るように心がけている。その準備もベンチやネクストバッターズサークルでしている。それが気持ちの余裕を生んでいる」と好調の要因を自己分析した。
自慢の俊足でもこの日盗塁を決めて、オープン戦で計4度成功させている。工藤監督も「実戦向き」と評価しており、念願の開幕一軍へ着実に前進している。
ソフトバンクは15日、マツダスタジアムに舞台を変えて広島とオープン戦に臨む。チームは新幹線で移動。佐藤は社会人時代に広島駅で勤務をしていた。昨年まで駅員として働いていた場所に、プロ野球選手として降り立つ。
「副駅長さんから連絡をもらいました。挨拶に行きたいと思います」。無観客試合のため「チケットを買っていた」という元同僚たちの応援を受けてのプレーは叶わないが、昨年まで3年間を過ごした街でも活躍して開幕一軍行きの片道切符をさらに大きく手繰り寄せるつもりだ。