原巨人3年ぶりOP戦最下位が決定 12戦未勝利も収穫は鍬原
「オープン戦、巨人3-3楽天」(14日、東京ドーム)
巨人は3-3の九回2死満塁の絶好のサヨナラ機。石川の打球が右翼・辰己のグラブに収まり、12戦連続勝ちなしが決まった。この日のドローで2017年以来、3年ぶりのオープン戦最下位が決定。このことを問われた原監督は「そうですか」とニヤリと笑い、続けた。
「それがどうした、文句があるか。何かそんな歌があったね」
都はるみと岡千秋によるデュエット曲「浪花恋しぐれ」の一節を口にし、不安ムードを笑い飛ばした。この日は坂本、丸、岡本の3人は出場せず。勝利第一ではなく、若手中心の先を見据えた用兵で臨んだ。その中で指揮官は3年目の先発・鍬原を高く評価した。
最速149キロの直球とシンカーを主体に楽天打線を抑え込み、5回2/3を2失点。9個の三振を奪った。試合前に「自信を持っていけ」とゲキを飛ばした指揮官。応えた23歳に「非常に強い戦力になるのではないか」とし、「(開幕ローテの)大候補だと思いますよ」と力を込めた。
最後の勝利は2月23日までさかのぼる。それでも、収穫を見いだしながら前に進んできた。開幕が延期になったとはいえ、15日はオープン戦最終戦で、一つの節目となる。「明日(15日)はベストメンバーでいこうかなと思っています」。本気で勝利にこだわる一戦にする。