巨人9連敗…13戦連続勝ちなし ファンの応援が必要だ、投壊立て直し急務
「オープン戦、巨人3-7楽天」(15日、東京ドーム)
巨人は最後まで、勝ち運に見放された。球団ワーストを更新するオープン戦(4分けを挟む)9連敗。13戦連続勝ち星なしで、最下位のまま終了。原監督は静寂したグラウンドに厳しい表情で背を向けた。
スタメンに主力を並べての敗戦に安どしていられるはずもない。指揮官は低迷した要因として意外なポイントを挙げた。「選手も含めてメディアもそう思うだろうけど、ファンと相手チーム、自軍が三位一体というのが、プロ野球の大きな魅力、本来の姿であると改めて感じます」。静かすぎるグラウンドで力を発揮できなかった選手をかばった。
確かに今オープン戦2勝はいずれも有料試合。ところが2月29日に無観客試合となって以降、1勝もできずに連敗地獄へはまった。3月に入り「ファンと共に開幕を迎えたいというのはあるよ」。ファンの声援を受けてこその巨人軍という思いを切実に訴えていた。
勝敗を度外視し、成長途上の若手を積極起用したこともあってか、チーム防御率は12球団中9位の4・37。「矯正が必要な人は正しく時間を使っていくことが大事」と原監督は言う。今のままでは満員のスタンドで開幕を迎えても静まり返る危機感がある。チームの立て直しは急務だ。