楽天・松井が完全復活 1回0封、巨人中軸打ち取った
「オープン戦、巨人3-7楽天」(15日、東京ドーム)
体に染みこんだ救援のマウンドから先発挑戦への再スタートを切った。打球を受けて右手を打撲していた楽天・松井が、4点リードの六回から2番手で登板。1回無失点の投球で完全復活をアピールした。
「無事に帰ってきました」と笑顔を見せた松井。巨人の中軸を相手に先頭の丸を三ゴロ、続く岡本を二飛に切り、四球を挟んで田中俊を直球で三邪飛に仕留める内容だった。
7日の中日戦(静岡)に先発も、ビシエドの打球を右手に受けて12球で降板。その時以来の登板だったが「しっかりと投げられた。前進していると思う」と手応えを感じた様子だ。さらに、慣れ親しんだ救援登板が松井の力を引き出した。
先発では初回の失点が課題だが「『抑えのような気持ちで入った方がいい』と伊藤投手コーチらにアドバイスされた」と明かした左腕。この日は腕を振って球の出力を上げることを意識し、無失点に抑えた。次回はオリックスと予定される21日の練習試合で先発するが「次もそういう気持ちで初回を入りたい」。開幕ローテ入りの道を再び走りだした。