西武・松坂 復帰後“初勝利” 制球に苦しみ4失点も5回投げ切った

 「練習試合、西武9-6日本ハム」(22日、メットライフドーム)

 5回を投げきる“ミッション”はクリアした。西武・松坂が古巣復帰後最長となる5回を被安打4の4失点。打線の援護に恵まれ、復帰後“初勝利”を飾った。最速は139キロ。「一番の課題は球数を投げ、イニングを投げることだった。5回を投げられたのは良かった」と振り返った。

 序盤は力みから制球に苦しんだ。代名詞のワインドアップではなくノーワインドアップで発進。二回、3四死球に3単打で3点を失った。三回からは走者なしでもセットポジションで投球すると、リズムも変わった。3回を30球で乗り切った。

 「二回に失点したけど、もっと試合の序盤から四、五回のようないい感じで脱力ができている投球をしていきたい。前回に比べて、カットボール、チェンジアップは安定して投げることができた」

 強力打線のカバーを受け、練習試合ながら“白星”がついた。辻監督は「3点ぐらいに抑えたら勝つチャンスはある。松坂がそう感じてくれたらいい」とうなずいた。次回登板は未定。先発ローテ入りについて西口コーチは「そんなに慌てなくていい」と保留したが、ここまで8日の広島戦、15日のヤクルト戦、22日の日本ハム戦と「日曜日の先発」を続ける。開幕後のサンデー松坂も現実味を帯びてきた。西武での完全復活にまた一歩前進だ。

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