コロナ禍で開催 オリックス若手右腕アピール 本田が5回5K 鈴木優は4回0封
「2軍練習試合、ソフトバンク3-2オリックス」(28日、京セラドーム大阪)
開幕ローテ入りを目指すオリックスの本田仁海投手と鈴木優投手が登板した。新型コロナ感染拡大の影響で中止が相次ぐ中で開催された対外試合で両右腕がしのぎを削った。
まずは本田だ。先発で5回3失点。初回に先頭打者に出塁されるなどして1点を先制された。それでも、140キロ台後半の直球やフォークなどで5奪三振。高卒3年目で今シーズンを「勝負の年」と特別な年と位置づける。
本田にとって、この日がプロ入り後2度目となる京セラドームでの登板。「気持ちも入っていました」。1軍本拠地のマウンドで積んだ経験を今後へつなげていく。
一方の鈴木優は本田の後を受けて2番手で六回から登板して4回無失点。九回に先頭打者を死球で出塁させるなどして2死二塁のピンチを招いたが、打席に迎えた佐藤を追い込んでからフォークで空振り三振に封じた。
これまで登板予定だった1軍戦は5日のロッテとのオープン戦(姫路)がグラウンド不良で中止になるなど3試合が流れていた。
その間、教育リーグでの登板はあったが「今日も(試合が行われるか)疑っていました」と冗談交じりに話した鈴木優。それでも「ローテを狙って結果を出していくことが大事」と開幕に向けた言葉に力が入る。
新型コロナの感染拡大がプロ野球にも大きな影響を与えている。28日に予定されていたイースタン・リーグの楽天-巨人、ヤクルト-日本ハム、西武-ロッテの練習試合が中止となっていた。
また、オリックスは、阪神と17日から19日まで2軍練習試合を実施。その3連戦では、陽性反応が出た藤浪晋太郎投手らも出場していた。
ただ、阪神球団や保健所の調査などでオリックス内に濃厚接触者が認められず、この日の開催へ。NPBで唯一、開催された対外試合。そのマウンドで開幕ローテを目指す本田と鈴木優が懸命な投球を見せていた。