プロ野球 開幕白紙に 新候補日は4月下旬か5月に協議「設定するの困難」143試合の削減も検討
日本野球機構(NPB)は3日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、臨時の12球団代表会議を開催。目指していた4月24日の開幕断念を正式決定し、白紙にするとした。
会議後に行われたWeb会見で、斉藤コミッショナーが「前回、条件が整えば4月24日の開催を目指したいと話をしたが、残念ながら感染の状況は厳しくなっており、24日の開幕は難しいと判断せざるを得ませんでした」と明言。新たな開幕日については「今は大変、感染のピークがいつにくるか、はっきりしない。状況は流動的、今の時点で設定するのは困難」と白紙にし、「4月下旬、5月上旬に日程を決められないかなと思っている」とした。
続けて、レギュラーシーズンの143試合削減も検討しているとし、ダブルヘッダーやCS開催については「内容は今から詰めていく。4月24日から先になっていくスケジュールを見ますと、143の試合数は難しい。どうしたらどうなるか。開幕日を予定した段階で内容を決めていく」と語った。無観客開催も視野に入れているという。
この日午前、プロ野球とJリーグが新型コロナウイルスの感染拡大に連携して対応するために設置した「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第5回会議では専門家チームが「4月開幕は極めて困難」、早くて「5月末を目指そうとなろうと思います」と指摘。これを受け、斉藤コミッショナーは「延長を覚悟している」と語っていた。
▽プロ野球の新型コロナウイルス関連の主な動きは以下の通り。
2月26日 オープン戦の無観客開催を決定。
3月9日 同20日予定だった開幕戦の延期を決定。
3月12日 新たな開幕日を4月10日以降に設定。
3月23日 開幕日は4月24日を目指すことで一致。
4月3日 4月24日の開幕を断念。