36球団もアリ!?オリックス・湊社長がマイナーリーグ拡大案

 ソフトバンクの王貞治球団会長(79)、元プロ野球選手会会長の古田敦也氏(54)らが発言し、にわかに注目を集めるプロ野球16球団構想。実現の可能性はどこまであるのか?オリックスの湊通夫球団社長(57)はデイリースポーツの取材に対し、16球団制に加え、マイナーリーグ拡大案を披露した。

 王会長や古田氏が唱えるプロ野球16球団構想は果たして実現するのか。プロ野球球団のトップはどう考えているのか?オリックス・湊球団社長は否定しなかった。

 「王さんのおっしゃる16球団、つまりトップリーグを増やすパターンと、トップリーグの球団数を増やすのではなく、マイナーリーグを増やすパターンの2案を作り、どちらが収益モデルとして、また野球人口の増加につながるか議論すれば良いと思います」

 湊社長は16球団制だけではなく、現状の12球団を米大リーグのメジャーのようにトップリーグと位置づけ、ここに24球団のマイナーリーグを傘下に置くという案を提示した。

 「1つのトップリーグに2つのマイナーリーグを持って活動するのも一つの考え方だと思います。これだと既存の1万人収容の地方球場が使えるので、新規設備投資はいらないですから」

 トップリーグ1チームに対し、マイナーリーグ2チームが傘下に入る。現在の2軍はそのままに、新たに地方球場を本拠地とする12球団を加える。幸いにも日本にはたくさんの球場が現存する。新たな投資がなくても、施設が賄えるというわけだ。

 「マイナー選手の年俸は、マイナーの事業収支から払える状況をどう作っていくかが2案目のポイントですね。メジャーリーグの米国のように1軍枠を拡大して、その範囲においてトップリーグが負担するのもマイナーの年俸負担の削減にはなると考えます」

 マイナーリーグの理想は独立採算ではあるが、トップリーグの1軍枠に入る選手がマイナーでプレーする場合には、その年俸はトップリーグのチームが負担する。こういった救済措置があれば、球団数が拡大しても経営を維持できる可能性が高まるというわけだ。

 16球団制か、トップリーグ12球団+マイナー24球団制か。選手、ファン含めた野球人口増加に向けて、まだまだ議論の余地はありそうだ。

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