中大・牧、右打ち強打の内野手 侍大学代表で4番!攻守そろった逸材に熱視線

 近年のプロ野球で貴重な存在となる“右打ちで強打の内野手”-。そのキーワードに当てはまり、スカウトから熱視線を浴びるのが、中大・牧秀悟内野手(4年・松本第一)だ。19年は夏に侍ジャパン大学代表入りし、4番を務めた逸材。同年秋には中大を04年秋以来の優勝へ導いた。最上級生となり、主将にも就任。ドラフトイヤーとなる今年は、長打力向上を誓う。

  ◇  ◇

 プロを相手にしても、牧は堂々の風格を漂わせていた。3月7日に行われたDeNA2軍との練習試合で、三回に中前へ運ぶと、四回2死一塁から左翼への適時二塁打。六回2死二塁でもスライダーにうまく反応して2打席連続となる適時打を放ち、3安打2打点と結果を出した。

 「レベルの高いピッチャーと対戦できる。打てたら自信になる。こういう機会を無駄にしないように」。阪神など5球団スカウトからの視察を背に、昨季イースタン・リーグで最多勝と最優秀防御率に輝いたDeNA・中川にきっちりと対応してみせた。

 どっしりと太く、強じんな下半身はプロ顔負けだ。試合直後には栄養補給を心掛け、食は落ちない。「しっかり食べられるのがいいところ」と中学時代からの長所だ。1年春から起用し続ける清水達也監督(55)も「1年から体重が落ちなかった」と目を見張る。

 下級生時は遊撃を任されるなど肩が強く、現在の定位置である二塁守備も堅実だ。阪神・吉野スカウトが「長打力は二塁打も打てるし、ミート力、バットコントロールがある」と評価するように、攻守そろった逸材として各球団からの注目度は高い。

 19年春は東都大学リーグで首位打者に輝き、昨秋はリーグ最多となる14打点を挙げ、満票でMVPを獲得。侍ジャパン大学代表の4番も担った。ドラフトイヤーの今年、テーマに掲げたのは本塁打量産。「4番を打っている以上、そういうのは結果として必要になってくる」と意気込む。

 中距離打者という自覚はあるが、3年まで通算3本塁打と物足りない数字であることも理解している。だからこそ「角度をつけたり、ボールの捉え方をやっていけたら」と技術を追い求めてきた。

 今春のオープン戦では12試合で3発。スタンドインの数が増えれば、上位候補はもちろん、1位候補として評価されるはずだ。

 ◆牧 秀悟(まき・しゅうご)1998年4月21日生まれ、21歳。長野県中野市出身。右投げ右打ち。内野手。178センチ、93キロ。中野小1からキングアニマルズで野球を始める。南宮中では若穂シニアに所属。松本第一では1年春からベンチ入りし、高校通算11本塁打。中大では1年春からリーグ戦デビュー。3年時に侍ジャパン大学代表に選出。50メートル走6秒5、遠投103メートル。

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