オリックス【きょうは何の日】2017年、武田&宮崎が“プロ初”
「日本ハム4-8オリックス」(2017年4月20日、東京ドーム)
オリックスは3連勝で静岡から東京ドームに場所を移しての一戦。先制を許すが三回にこの日、初スタメンの武田健吾(現中日)が左腕・加藤から右翼スタンドに運ぶ一発。これがうれしいプロ初本塁打となった。
武田は前年オフにメキシコで行われたU-23W杯に負傷した園部聡に代わって参加。1番打者としてベストナインに選ばれるなど活躍。自信をつけた。
実は武田自身も大会直前のフェニックスリーグでバントをした際に右手中指に投球を受け負傷。ツメがはがれボールを満足に握れない状態だった。
「こんなチャンスはないと思ったので、首脳陣には隠して参加しました」
ど根性男が見せたプロ初弾でチームは勢いづき、1死後には宮崎祐樹が左中間に一発で一気に逆転した。
宮崎は七回にも一発で自身初の1試合2発。ヒーローインタビューでは「まぐれです。いつもより外野のオリックスファンの範囲が広がっていてうれしかった」とはにかんだ。
最後はT-岡田も一発を放ちチーム2年ぶりの4発で4連勝。対日本ハム戦に限れば45年ぶりとなる5連勝。
当時の福良淳一監督は「“ぶり”はもういいよ」と笑った。
この時点で貯金5の2位。久々の快進撃に○年ぶりの記録が連日報道されていた。