ベンチ内でのマスク着用、声出しなど制限も プロ野球開幕後の予防対策
プロ野球が史上初の無観客で開幕を迎えることが23日、決定的となった。臨時の12球団代表者会議がオンラインで開かれ、決議には至らなかったが方向性は一致。斉藤惇コミッショナー(80)は「暗い時期だからこそ、国民スポーツの野球を皆さんの家庭に届けたいと、みんな強く思っている」と言葉に力を込めた。また、白紙となっている開幕日の決定は5月上旬になる見通しとなった。
12球団代表者会議を前に行われたJリーグと合同の新型コロナウイルス対策連絡会議では、専門家チームから無観客試合での開幕となった場合についても起こりうるリスクについて提言があった。
専門家チームの東北医科薬科大・賀来満夫教授は無観客開幕となった場合も「いろいろな難しさはある。再開に向けリスク管理をどうするのか、もう少し詰めていこうと話をした」と説明。その上で「(選手らが)ベンチ内でもマスクをして会話を慎むなど、そういった対応については今もディスカッションをしている」と話した。
開幕後に選手らへの感染リスクを避けるため、ベンチ内でのマスク着用、さらにベンチでの声出しなどを制限するのかについても、今後の検討課題となる可能性が高い。
ヤクルト・衣笠球団社長はベンチ内でのマスク着用に「ベンチは密集になるから、リスク回避として話が出てくるかもしれないが、現実的なのかどうか」との見解を示した。