東大野球部“求む、新戦力”オンラインで新入生説明会 コロナ禍で勧誘に制限
求む新戦力! 東京六大学野球リーグの東大が26日、新入生向けオンライン説明会を開催した。例年なら新入生練習会だが、新型コロナウイルスの影響で断念。新入生勧誘にも制限のある中、工夫を凝らして約1時間PRした。
オンライン授業用に大学からアカウントが配られたテレビ会議アプリ「Zoom」を駆使すると、興味を持った35人が集まった。「(昨年よりも)若干増えていましたね」と担当の田中平祐マネジャー(2年・ラサール)。部自体の説明だけでなく、いまだにキャンパスに通えない新入生顔合わせの意味合いも込めて自己紹介の時間も設けた。
3月26日に活動停止を発表し、新歓活動もいつも通りとはいかなくなった。本来なら入学手続き日に他の運動部やサークルと同じくキャンパス内にテントを設置。主にマネジャー勧誘として声を掛ける機会はコロナ禍で中止となった。
窮地にもめげず、新歓担当の2年マネジャー陣がアイデアを出し合った。運動部合同のオンライン説明会にも参戦し、ツイッターやフェイスブックに加えて3月に開設したばかりのインスタグラムでもアピール。不足が懸念されたマネジャー志望も全体のうち5人が参加し、田中マネジャーは「効果があったと思いたい」と正式入部を願った。
今春リーグ戦の開幕は5月下旬に延期されるなど今後の見通しは立っていないが、明るい材料もある。開催方式が2戦先勝の勝ち点制から1試合総当たり制に変更。同様の形式だった1946年春は創部史上最高順位の2位となっている。
すでに入部が決まっている1年生4人のうち、梅林浩大内野手(静岡)と別府洸太朗外野手(東筑)は“元甲子園球児”として注目を浴びている。現在リーグ戦42連敗中。元中日・井手峻新監督のもと心機一転、巻き返しを狙う。