中日・ビシエド アナイス夫人難病も順調に回復「団結」で開幕迎える

 中日のダヤン・ビシエド内野手(31)が27日、ナゴヤ球場で自主練習した。竜の主砲は、3月下旬に手術したアナイス夫人の病名が、国内約2万人の患者がいて国の難病指定を受ける「好酸球性副鼻腔(びくう)炎」だったと告白。鼻で呼吸できず、匂いを感じない症状だが、回復は良好という。

 横には幼い子どもが3人。野球界は新型コロナウイルス感染拡大で開幕時期は未定のまま不安は尽きない。しかも異国の地で…。そんなつらい境遇にも、ビシエドは前を向いた。

 「手術をしておかげさまで元気に暮らしている。少しずつ良くなるものだと聞いている。良くなっているよ」

 「団結」。ビシエドはこの言葉を大切にする。母国キューバを飛び出してメジャーに挑戦。そして日本に渡った。

 新型コロナウイルス感染拡大を「家族の存在をかみしめる時期だ」と頭の中で整理。開幕が遅れる事態でも明るく振る舞い続け、家では難病と闘うアナイス夫人との時間を大切に過ごす。

 来月10日は母の日。米国の母には電話し、妻には花をプレゼントするのが恒例だ。いつか嗅覚の戻った夫人と花の香りを楽しむ…。竜の主砲はその日を待ちわびながら、来るべき開幕への準備を進めていく。

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