ヤクルトの石川雅規投手（４０）が２８日、モチベーション維持の難しい状況の中で決意を言葉にした。「（開幕の）日にちが決まれば、そこに向けてやっていくだけです」。球団史上最年長で臨む大役へ。開幕投手は誰にも譲らない。

　緊急事態宣言が発令されるなど、新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が大幅にずれ込んだ。自主練習期間は続くが、そんな中でもベテランは「もっといいタイミングがあると思って」と過去の映像を確認。さらには「まだ遊び感覚」と笑うが、キャッチボールやブルペン投球ではナックルカーブを試投しているという。

　「この期間を試せる時間とプラスに考えて、（ナックルカーブを投げる）五十嵐や小川に聞いたりしてね。開幕にいくつもりで、日々できることをやっています」

　自宅での時間も増え、子どもたちとストレッチなどのトレーニングメニューを作成している。「一緒になって楽しめるように」。うつむきがちな日々を、笑顔に。飽くなき探究心が、不惑の一年を支えていく。