ソフトバンク・工藤監督、全野手に直電調査「少しでも楽になれば」3月末以来対面なし
ソフトバンクの工藤公康監督(56)が29日、ペイペイドームでの自主練習を視察し、オンライン取材に応じた。投手と野手に別れて行う自主練習は、首脳陣の視察も交代制で、投手を見てきた工藤監督は3月末から野手陣と顔を合わせていない。そこで1軍の全野手に直接電話し、メンタル面のケアや今後の調整について「聞き取り調査」を行ったことを明かした。
工藤監督が1週間ぶりに本拠地を訪れた。午前中に行われた投手陣の自主練習で、千賀のキャッチボールなどをチェック。投手と野手で分けて行っている自主練習では、球場へ入る人数を極力減らすため、首脳陣も午前と午後に1人ずつの参加しか許されておらず、指揮官にとっても9日からまだ4度目の投手練習視察だ。
「本当によくやってくれている」。限られた環境下でも真剣に練習に打ち込む各選手の姿に胸をなで下ろしたが、開幕日がいまだに決まらない中、モチベーションを保つ難しさなどメンタル面で心配もある。前回視察した24日もソーシャルディスタンスを保ちながら投手陣と積極的に会話。自らコミュニケーションを取ることで、ケアに務めている。
一方で野手陣とはチームが活動を一時休止した3月31日から顔を合わせられていない。工藤監督は先週中に1軍全野手陣に直接電話をかけ、会話をしたことを明かした。
野手にはオーバーペースによる故障への注意を伝え「ストレスに感じていること、不安、この先のことをいろいろと考えている選手もいるので、私が話すことで少しでも楽になってもらえれば」と心のフォローも行った。
今後の調整面に関する「聞き取り調査」も行っている。開幕日すら見えない中、できる準備をできる範囲で地道に進めていく。