西武・辻監督 松坂の起用法明かす「開幕カードで投げる予定だった」
西武の辻発彦監督(61)が3日、オンライン取材に応じ、14年ぶりに古巣復帰した松坂大輔投手(39)の起用法について「普通に3月20日に開幕していたら第1カードで投げる予定だった」と当初の開幕カード、本拠地での日本ハム戦に先発させるつもりだったことを明かした。
3月9日に開幕延期が決まった後、松坂は15日のオープン戦に救援で、当初の公式戦日程が練習試合となった22日に先発で登板。その後、月末に右膝のコンディションを上げるための注射を打った。辻監督は「しっかり投げられる状態であれば(先発ローテを)予定している。これから(状態を)どんどん上げていくと思う」と、開幕確定後の姿に改めて信頼を寄せた。
ロッテの高卒ルーキー佐々木朗との「怪物対決」を期待する声も、起用する立場としてしっかり受け止めている。「日本中のプロ野球ファンが注目する。(可能性は)ゼロじゃない。できれば面白いでしょうね」と笑みを浮かべた。
西武の全体練習は4月2日が最後。開幕延期が繰り返され、本拠地などで自主練習を続ける選手たちに対し「苦しい状況の中で難しいのは分かっている。プロだから信頼してやってくれると思う」と強調。連休明けの今月7日に自主練習を視察する考えも明かし、今後はコーチ陣も日替わりで本拠地を訪れる予定だ。
「選手一人一人のプロとしての力の見せどころ。今年のここまでの経験が選手たちにとって大きな意味をなすと思う。もう一段階、大きく野球選手として成長してくれることを願う」。指揮官は逆境に立ち向かう選手たちにエールを送った。