ヤクルトの村上宗隆内野手（２０）が７日、テレビ会議アプリ「Ｚｏｏｍ」で取材に応じ、２０２１年の侍ジャパン入りを熱望した。「来年はＷＢＣもある。東京五輪もどっちも出たいですね」。新型コロナウイルスの影響で東京五輪が１年延期となり、手にしたのはアピールタイム。若き主砲が懸命に二兎（にと）を追う。

　まずは静かに現在地を見つめた。「まだ開幕できていないんですけど、今シーズン結果を残さないと選ばれない」。１９年に行われたメキシコとの強化試合で初めて足を踏み入れた国際舞台。史上最年少で侍初スタメンを果たすと、初安打も記録した。多くを学び、昨年はそのまま一気に駆け上がり新人王へ。高津監督も「目指してやってほしい」と背中を押した。

　現在は開幕時期が見えない難しい日々を過ごすが、村上はこの状況もプラスに捉えていた。「室内練習場もウエートも使うことができる」と寮生であることも前向きになれる材料。体づくりの一環で体重もわずかに増えたといい、練習場所確保に最適な環境に感謝した。

　今は開幕ダッシュするための充電時間だ。「開幕したら１００％の力でプレーしたい」。村上の描く目標には、今季の活躍が絶対条件となる。日の丸を背負って戦う舞台へ。強い思いが、大きな夢を支えていく。