プロ野球開幕日「6・19」「6・26」「7・3」の3案軸 臨時オーナー会議開催
日本野球機構(NPB)は12日、オンラインによる臨時のオーナー会議を開いた。議長を務めたDeNA・南場智子オーナー(58)は試合数、無観客開催の影響について「かつてない危機となる状況」と表現。今後、12球団で打開策を探っていく方針で一致した。また、11日の12球団代表者会議で一致した開幕目標について確認。6月19日、26日、7月3日を軸に進めていることも明らかになった。
臨時オーナー会議では、開幕日時、移動などのリスク回避、減収への対応などが議題となった。出席したヤクルト・衣笠剛球団社長兼オーナー代行が広報を通じてコメントし、会議の内容、方向性、これまでの議論の流れなどに言及した。
開幕については「最短で6月19日を目指して。26日、7月3日(のどこか)で開幕ができればとみなさん全員が」と、12球団が一致して、この3日を候補に進めていくことを確認した。
これについては最低条件として「選手、移動のリスク、全部を踏まえた上で」と安全性を確保する。また緊急事態宣言が解除された後の「延長線上」であれば、現実的に可能と判断したものであることを強調した。
移動リスクについては特定地域にチームを固めるなどこれまでも議論があったが、前日の12球団代表者会議までにフランチャイズ使用継続の可能性を模索する方向でリスク軽減を考えていく。
例えば東京を本拠地とするヤクルトの場合「広島に行って、帰ってきて巨人戦、1日置いて移動試合で大阪で阪神戦」というパターンも普通にあったが「広島に行ったら、必ず中日か、阪神と試合をしてから東京に戻る」と、移動回数を極力減らす日程を組んでいく模様だ。
また候補日の中で最も早い6月19日開幕でぎりぎり「120試合」が確保でき、最も遅い7月3日となった場合は110試合前後と、開催可能試合数にも言及した。ただ、クライマックスシリーズ開催についてはどの候補日で開催するにせよ厳しいという見方も示した。