ヤクルト・奥川「努力は無駄にならない」甲子園中止で球児にエール
日本高校野球連盟などは20日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、夏の甲子園大会の中止を発表した。これを受け、昨夏の甲子園のスターであるドラフト1位・奥川恭伸投手(19)=星稜=が球団広報を通して無念の思いを語った。
「夏の甲子園大会が中止になってしまい本当に残念な気持ちでいっぱいです。特に高校3年生の気持ちを考えると、夏の甲子園大会は開催してほしかったというのが私の率直な気持ちでした。今までの努力は無駄にならないと思います。頑張ってほしいです」
奥川は2年春から4季連続で出場し、昨夏は準優勝投手に。甲子園は、右腕にとっても「なかなか味わえないものを味わえる場所」と目指し続けた大切な場所だった。だからこそ「大勢の前で試合ができることはなかなかないし、そういう大舞台での経験は今に生きている。自分が高校生だったらやってほしい」と最後まで開催を願っていたのだが…。祈りは届かなかった。
大阪・履正社高3年時の10年に甲子園出場を果たした山田哲人内野手は「夏の甲子園大会が中止ということを聞きました。個人的な気持ちになりますが、残念ですし、高校球児、サポートする方々、関係者の方々の気持ちを考えるとかける言葉もみつかりません。今までの努力と今の気持ちが無駄になることは絶対にないと思いますし、将来、何かに関係すると思いますので頑張ってください」とコメントし、沈痛な表情を浮かべた。
広島・広島工高3年時に、春夏連続出場をした高津臣吾監督も「野球を始めた頃からの大きな目標の甲子園がなくなった事は、我々が想像するより遥かに大きな寂しさ、悔しさを持っていると思います。しかし同じ野球人として、これからも野球を愛し、楽しんでくれる事を望んでいます。これからも高校野球で学んだ事を忘れずに、頑張ってください。」とコメント。球児たちの心情をおもんぱかった。