山下智茂氏 周りに影響されない強さを持ってほしい
日本高野連は20日、第102回全国高校野球選手権大会の運営委員会と理事会を開き、夏の甲子園大会と地方大会の中止を発表した。これを受けて星稜名誉監督の山下智茂氏がコメントを発表した。
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史上初の春夏中止は、決定する方も難しい判断だったと思います。私も何とかプレーさせてやりたかったという気持ちです。グラウンドの生徒の姿が消えてからは気持ちが落ち着かず、最近は夢の中で「粘れ」「球際だ」などと指導する自分の声で目が覚めることもありました。私ですらそういう気持ちなのだから、選手はどれほど不安な気持ちであったかと胸が痛みます。
人生には山があって谷がある。難しい関所も通ります。ただ、本当に強い選手はそういう時にぶれない強さがあります。松井秀喜も奥川恭伸もそうでしたが、周りに影響されない強い心を持っています。今それが試される時です。目の前の進学や就職を頑張って、できればいつかこの経験を後輩たちに伝えてほしいと思います。
甲子園は人を変え、人を育て、人を大きくしてくれる場所です。大会が中止になったとしてもそれは同じで、甲子園を必死に目指した日々の重さは変わりません。センバツ中止の時にも言いましたが、もう一度伝えたい言葉があります。「雲外蒼天(うんがいそうてん)」。試練の先には青空がある。球児たちが新たな夢をかなえてくれることを願っています。
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