大阪高野連が独自大会検討へ 6月中旬の部活動再開がメド
第102回全国高校野球選手権大会と地方大会の中止を受け、大阪府高野連は21日、改めて独自で大阪大会開催を検討する意向を示した。大阪府高野連の伊原登理事長は6月中旬の部活動再開を開催のメドとする考えで、この日決定した大阪府の緊急事態宣言の解除は開催の「追い風」となりそうだ。
7月11日から30日までの大会日程は、球場確保の関係でずらすことが困難。伊原理事長は「学校のグラウンドを借りる方法もありますが」と話すが、安全面を考えると簡単ではない。「もし遅らせるなら1週間ですが、難しい」と、あくまで7月11日の開幕ありきとなる。その上で、安全確保と共に重要な準備期間のメドを定めた。
「いろいろ見ると、プロの方でも(準備に)2、3週間と。高校は全然やっていないところもあって(部活再開から必要期間は)4週間…約1カ月なので、6月中旬までが一つの目安かなと」
大阪府は緊急事態宣言解除に伴って、6月1日から分散登校を始め、15日から全面的に授業を再開すると発表。6月中旬の部活動再開も可能な見通しだ。「学校再開でそれに伴って部活動も。ちょっと明るい兆しが。油断はできませんが」。今後は新型コロナウイルス対策に対する日本高野連から送付予定のガイドラインに沿い、安全対策を進めながら開催へ全力を尽くす。