楽天“侍継投”で開幕序盤戦を制す 投手陣枠増やして負担軽減へ
楽天・三木肇監督(43)は22日、楽天生命パーク宮城での自主練習後にオンライン取材に応じ、開幕直後は投手陣枠を例年より増やす可能性に言及。伊藤智仁投手チーフコーチ(49)はWBCなどでの「第2先発」を用いる継投策を示唆した。
異例のシーズンへ異例の投手体制で臨む。三木監督は「いろいろな面で対応していくことがポイントで、重要になる」と開幕直後の課題を挙げた。その1つが投手起用だ。
楽天は新型コロナの感染予防を重視し、3月30日からチーム活動を休止。8日から自主練習が再開されたが、短い準備期間の中で、投手陣は難しい調整を強いられている。
伊藤コーチは投手陣の現状を「(状態に)個人差がある。実戦で打者にというのはまだできない」と説明。そのため開幕後は「いきなり100球、120球というわけにはいかない」と先発の球数制限が想定され、救援陣の負担が懸念される。
そこで三木監督は「例年より投手を多く入れるのも1つの方法」と1軍投手枠増を掲げ、伊藤コーチは「長いイニングを投げる投手を2人は入れないと」と安楽、福井、釜田らを候補に「第2先発」を設ける策を示した。
これはシーズン終盤やWBCなどの球数制限が設けられる国際大会で日本代表が用いた投手編成だ。楽天が知恵と工夫の“侍継投”で荒天の船出を乗り切っていく。