プロ野球 パCS開催へ セは断念…屋外球場多くリスク高
新型コロナウイルスの影響で開幕が遅れているプロ野球で、パ・リーグがクライマックスシリーズ(CS)を開催する方向で検討していることが23日、分かった。セ・リーグは開催断念の方向で、今季はポストシーズン方式がセとパで異なる見通し。また、最短6月19日開幕の場合の全6カードも分かった。
CS開催の場合の課題はレギュラーシーズンの試合数の確保。現時点で野球協約で定められている120試合(ホーム60試合)の実施を目指している。6月19日開幕なら、120試合実施は可能。また、週6試合消化を基本としても全試合消化は11月上旬。日本シリーズは同21日開幕を想定しており、CS実施の場合は予備日がほぼ入れられなくなる。
このため、パは10月半ばに公式戦を終えられるような試合数削減を視野に検討。同時に上位3チームの2ステージ制から、ファイナルステージのみを行うなど、複数の開催案を挙げて模索している。
公式戦は開幕カードが3連戦で、西武-日本ハム(メットライフ)、オリックス-楽天(京セラ)、ソフトバンク-ロッテ(ペイペイ)が有力。この3カードは当初の開幕カードと同じ(オ-楽は当初楽天生命で開催予定)。2カード目からは移動リスク軽減の理由から、同一カード6連戦を続けていく日程で調整している。
なお、セは巨人-阪神(東京D)、ヤクルト-中日(神宮)、DeNA-広島(横浜)が有力だ。
セとパのレギュラーシーズンの試合数が異なった場合、2004年(セ140試合、パ135試合=ストライキによる未消化も含む)以来の事態となる。また、ポストシーズン方式がセ・パで異なるのは2006年以来。交流戦も球宴もないシーズン。最後まで超変則の形となりそうだ。