岡山で異例の高校野球監督会議「3年生のために…」代替開催に向け白熱の2時間超え

 岡山県の高校の野球部監督による臨時の監督会議が24日、岡山市内の岡山城東高校で開催された。夏の甲子園と地方大会中止を受け、21日に岡山県高野連が独自の代替大会開催の意向を示した中、この日に急きょ、岡山の59校の野球部のうち55校の監督が集合。球児のための異例の臨時会議は、2時間超えの白熱したものとなった。

 「3年生のために」というテーマで、7グループに分かれてのグループディスカッションも交えながら、大会運営などについての議論が繰り広げられた。この日は現場の意見を県高野連に届けることが目的のため、決定事項はなく、議論の中で出た細かな提案内容などは不明。ただ、多忙な中で岡山の監督が集結し、夏の代替開催に向けて議論したのは、すべて球児のためだ。

 会の最後には改めて、開催されれば「いつも通り真剣な戦いをしよう」といった声が挙がり、出席した監督らも賛同。球児のための真剣勝負に向け、思いを一つにしていた。創志学園・長沢宏行監督は「今日は来て良かったです。感動しますよね。みんな本音で言ってますから」と振り返った。

 真剣勝負の場ということに加え、公式戦としての開催を目指す方向で、そこにも意義はある。会議の冒頭に出席した岡山高野連・多田一也会長は「公式戦であれば記録に残るということで、生徒にも励みになるので」と話す。今後はこの日の現場の声も取り入れながら、6月4日予定の運営委員会で協議していくもようだ。

 「先生方の思い、生徒の思いをできるだけくみ、独自の大会を実施できるように意見をいただき、可能な限りいい形で実施したい」と多田会長。今後も岡山が一丸となり、球児のために動いていく。

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