昨季限りで阪神を退団したロッテ・鳥谷敬内野手（３８）が２７日、球団公式インスタグラムでファンに公募した質問に回答した。元同僚の阪神・藤浪晋太郎投手（２６）との対戦を熱望。さらに今季の交流戦は中止となったが、古巣との日本シリーズ実現へ向け、強い決意を明かした。

　鳥谷流の決意表明だ。球団名物企画の最終回で背番号００にはロッテファンのみならず、阪神ファンからも質問が殺到し、その数は過去最高の１８５３件。その中で対戦したい阪神の選手について「藤浪選手」と即答した。

　「やっぱり日本を代表する投手。魅力的な投手。どんどん成績を伸ばしてもらって、その力を打席で感じたいです」。気にかけてきた、かわいい後輩。復活を目指す右腕にエールを送り、対決を心待ちにした。

　この日、当初は古巣との交流戦が甲子園で予定されていたが中止となり「残念」と複雑な心境を明かした。レギュラーシーズンでの恩返しはできないが「裏方、スタッフの皆さまなど多くの支えがあって阪神の鳥谷敬が作り上げられた」。こみ上げる感謝の思いが言葉ににじんだ。

　育ててくれた阪神、獲得してくれたロッテの恩に報いる－。そのためにも日本シリーズ出場を目指す。「その相手が思い出のたくさん詰まったチームであれば、こんな最高な話はない」と虎との頂上決戦を熱望した。

　今年の目標について「チームとして勝って、自分がその中で必要なピースとしてやっていきたい」。感謝の思いと決意を胸に、プロ１７年目のベテランは６・１９の開幕に向かう。