高校野球 高知県で独自大会実施 県高野連「何とかしてあげたい」
高知県高野連は30日、高知市内で運営委員会を開き、夏の甲子園中止に伴う県独自の大会を実施することを決めた。従来通りのトーナメント方式で、大会名は「2020高知県高等学校夏季特別野球大会」。7月18日に開幕し、従来の決勝戦予定日であった29日までの閉幕を目指す。抽選会は今月27日に各校の部長によって行われる。
ベンチ入りメンバーは3年生に限り試合ごとの入れ替えを認める。試合は無観客で行い、控え選手のスタンド入場は許可する方針。保護者や報道関係者などは今後検討していく。参加校は24か25校を想定し、球場は春野球場と高知球場を使用。感染と熱中症対策の観点から原則1日2試合。タイブレークは10回から適用する。
感染症対策については、日本高野連のガイドライン、国、県の指針に従い、マニュアルを作成する予定。各校に周知徹底を求めるという。
加盟校へ事前に送ったアンケートでは、9割超が開催に肯定的であったといい、委員会後に取材に応じた山崎正明理事長は「完全燃焼、集大成、やりきった中で出てくる涙や感謝の思いをなんとか見いだしてあげたい。なんとかしたいという気持ち」と各校指導者の思いを代弁。橋本浩会長も「消えた目標がきれいに復活したわけではないが、頑張って欲しい」と、部員たちへエールを送った。