ヤクルト・村上、今年初アーチ!大暴れ3安打3打点!
「練習試合、ヤクルト15-3中日」(2日、神宮球場)
ヤクルトの若き主砲・村上が今年初アーチに、右拳をそっと握り締めた。未来につながる一本、待望の一発だ。静寂の中で、悠々とグラウンドを一周する。ここからが2020年の幕開けだ。
衝撃が無観客のスタンドを揺らした。五回だ。1死無走者で迎えた第4打席。鈴木博の150キロを捉えると、白球は低い弾道で左中間へ。勢いが衰えることなく、そのままスタンドに突き刺さった。仲間と目が合うと、村上はようやく笑顔になった。
初回は右前打で先制点へとつなぎ、四回にも2点二塁打と3安打3打点の大暴れだった。「自分らしく逆方向の本塁打だったので、次につながる一発になりました」。雲の隙間から見えた青空へ一直線に伸びた白球。この一発から、また物語は始まっていく。