巨人・坂本&大城、コロナ陽性 入院もウイルス微量の「微陽性」4日までに1軍全員検査へ

 5月31日の紅白戦に出場していた坂本(左)と大城
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 巨人は3日、坂本勇人内野手(31)と大城卓三捕手(27)が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性判定されたことを発表した。これを受け、東京ドームで予定されていた西武戦は中止。2選手とも症状はなく、球団はPCR検査で陰性が確認でき次第、早期にチーム合流を目指すとした。4日までに首脳陣、選手、スタッフ全員に同検査を実施する予定で、万全を期して開幕を目指す方針だ。

 球界の盟主に激震が走った。西武戦が行われるはずだった東京ドームでは、試合開始約1時間前に中止が発表され、緊迫した空気が漂った。夕方、球団が発表したのは坂本、大城の新型コロナウイルス陽性判定。チームの主力にも未曽有の感染症が襲った。

 球団は28日から31日の間に希望者全員218人の採血を行い、選手とスタッフの計4人から新型コロナウイルスの感染後に回復したことを示す抗体が発見された。その4人は専門家の指導により、慎重を期すため、2日の西武戦後に都内の医療機関でPCR検査を受けたという。

 その結果、この日の西武戦前に陽性判定が下され、2人は都内の病院に入院。新型コロナウイルスの遺伝子量(CT値)は微量で、正常値ぎりぎりの「微陽性」にあたるという。ともに回復を示すIgG抗体を持っていることから、再検査で陰性が確認でき次第、チームに再合流させる方針だという。

 坂本、大城ともに体調に問題はなく、味覚と嗅覚にも異常はない。球団も行動を確認したところ、坂本は5月29日に友人と昼食を取った以外、大城は28日にチームメートと夕食を取った以外は外食も夜の外出も一切、していないという。

 今村社長は「正直、彼らも全く無症状でわれわれも驚いている」と語った。球団によると坂本は「無症状なので、正直、驚きました。チームから離れて残念。(回復後)開幕に備えて準備していきたい」と明かした。

 保健所は2人の濃厚接触者特定を急いでおり、球団としては「1メートル以内で15分以上会話をした」という規定にのっとり、26人にPCR検査を実施。4日までに首脳陣、選手、スタッフ全員の検査を終える予定だ。

 練習試合が再開した矢先の緊急事態。無事に開幕を迎えるためにも、感染が拡大しないことを願うしかない。

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