ロッテ・ドラ1朗希 開幕1軍消えた…練習試合の登板見送りに
ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18)=大船渡=は、予定していた開幕前の1軍練習試合での登板を見送られることが4日、決まった。これで今季の開幕1軍入りは事実上、消滅した。
大きな決断を下した。最速163キロ右腕の実戦初登板の時期には周囲の注目が集まっていた。井口監督は「今回の練習試合は見送ろうかなと思っています」との方針を示した。
佐々木朗は5月26日にシート打撃に初登板。プロ入り後最速となる160キロを2球記録した。その後の状態を見守ってきた指揮官は「体調面が戻らないところがある。疲労もなかなか抜けづらくなっている」と説明。体に張りもあり「ここで無理させて、フォームを崩して故障というのが一番怖い」と先送りを決めた。
今後は1軍に帯同して英才教育を受けつつ、当面はノースロー調整を行う。じっくりと時間をかけ、フォーム固めや体力強化に取り組む予定。吉井投手コーチは「栄養と休養をとって、成長を促す考えです」と焦らせない意向を示した。
プロ1年目の開幕1軍メンバー入りは現実的に厳しくなった。それでも“金の卵”に無理を強いる必要は全くない。技術を磨き、心と体を鍛え、来るべき実戦デビューに備える。