ヤクルト・高橋6失点KOも信頼不変 高津監督「いい勉強にしてくれたら」
「練習試合、巨人8-2ヤクルト」(7日、東京ドーム)
ヤクルト・高津監督が、うつむく高橋に歩み寄った。2回持たずにKOされた左腕へ。信頼は不変だった。「投げる球自体は素晴らしい。(開幕ローテは)考え直さない。決まっている通りです」。悔しさは、力に変わると信じた。
ただ現在地を受け止め、反省は促した。この日の高橋は不安定な制球面を露呈し、1回1/3を6安打6失点。2者連続で被弾するなど、不安を残したままでの降板となった。
「彼は負けん気の強さとか、気持ちの面がどうしても先行してしまう。心と体のバランスを保ってほしい」
試合中には高津監督自ら、直接声を掛け、助言も送ったという。「成長する過程、いい勉強にしてくれたら」と奮起を促せば「しっかり再調整して準備していきたい」と高橋。開幕まで残された調整時間はあと1試合だ。指揮官の期待に結果で応えるために。強い思いで、左腕を振る。