西武・松坂、開幕2軍 当初開幕カード先発も調整遅れ…首脳陣と話し合い決定
「練習試合、西武11-1中日」(7日、メットライフドーム)
復活への手応えをつかみ、ファームからの再出発が決まった。松坂が77日ぶりの実戦登板。古巣中日を相手に1回を無安打無失点に抑えた。「今日は試合勘を取り戻す。打者と対戦することで感覚を思い出す作業がメインだった」。3月22日の日本ハムとの練習試合(メットライフドーム)以来の15球を振り返った。
当初の開幕カードに先発が決まっていたが、公式戦は延期。3月末に右膝のコンディションを上げるための注射を打ち、調整が遅れた。ようやくたどり着いた実戦。六回に登板すると、先頭高橋にストレートの四球を与えたが、後続を断った。最速136キロながらボールを動かし、打ち取った。
「先頭に四球を出してしまったことが反省。やりたいことが全部できたわけではないが、これから投球回を増やしていく中でいろんな感覚を取り戻したい」。あくまで先発。首脳陣と話し合い、開幕の2軍が決まった。
辻監督は「1イニングだったけど、投げられたことでこれからまたしっかりと。開幕は無理なので下(2軍)でローテーションに入れるようになれば、上(1軍)で投げる機会も出てくる。下で100球ぐらい投げられないと」と説明。西口投手コーチは「このまま(状態を)上げていってもらえば、(1軍の)マウンドに立つ日もそう遠くない」と期待を込めた。
9日からは2軍に合流する。「少しずつ打者のタイミングや芯を外すような投球をしていきたい」。目指すべきスタイルの片りんは見せた。目標の開幕ローテは逃したが、自身の“開幕”に向けて、2軍から出直す。