徳島の頂点へ!鳴門渦潮・鈴木はキレのある球と「不動心」が持ち味

 夏の甲子園が開催中止となり、徳島県高野連は7月11日から代替大会の開催を決定した。鳴門渦潮(徳島)には、鈴木連投手、仁木登真投手、徳山一翔投手(ともに3年)の3人の“エース”がいる。1年生当時から「誰がエースになってもおかしくない」と言われ続けてきた3投手を中心に、昨秋初戦敗退の悔しさを晴らすべく、徳島の頂点を目指す鳴門渦潮ナインを取材した。

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 「気持ちでは誰にも負ける気がしない」と語る鈴木。最速142キロのキレのある球と、ブレない「不動心」を持ってマウンドに上がる。

 実は他の2人のことを「ライバル」とは考えていないという。自分の方が上、と思っているわけではない。「あいつがやってるから、やらなきゃ、では一歩遅い。自分から考えて取り組まないと」。己を律し、心の強さを求めるがゆえだ。

 中学時代は周囲に同レベルの選手がおらず、高校で2人と出会い考え方が変化した。「周りに合わせていても思い通りにはいかない」と、自分で考え行動することを決めた。「自分ができることをやりきったら後悔はしない」。「ライバル」と出会ったからこそ生まれた目標を、まっすぐに追い続ける。

 甲子園中止の一報にも「すぐに切り替えた」という。今は「家族に恩返し」するための夏優勝を見据える。そしてまだまだ野球人生は続く。「自分と野球と毎日向き合っていくしかない」。鈴木に止まっている時間はない。

 ◆鈴木 連(すずき・れん) 2003年2月14日生まれ。177センチ、76キロ、右投右打。6歳で加茂名ベアーズで野球を始め、内野手から小6で投手に。加茂名中野球部でエースとしてプレー。

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