星稜野球部が再出発 林監督「悔しさをバネに…」松井秀喜氏5敬遠を選手に語る

 石川県の星稜高校野球部が8日、金沢市内の同校グラウンドで全体練習を再開した。練習後には約40分のミーティングを実施。林和成監督(44)は「思っていた以上に(選手の)表情は明るかった」と練習を振り返った上で、ミーティングでは、星稜で共にプレーし、巨人や米大リーグ・ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(45)の話を用いながら、選手に語りかけたという。

 「松井秀喜さんは5連続敬遠されるバッターだったと。悔しい思いをして、静かに甲子園を去ったと。ただ、悔しさをバネにしてあそこまでの選手になった。君たちも悔しい思いがあるだろう。その悔しさをバネにし大きく成長してほしい」

 新型コロナウイルスの影響で、選出されていた春のセンバツが中止となり夏の選手権大会も中止に。「いろいろな事が人生にある。今以上に辛いこともある」とも話し、松井氏の過去に触れた上で、今回の悔しさを今後への糧としてもらいたいという自身の思いを選手に訴えた。

 また、3年生には5日に「1、2年生への思いを託す」「新型コロナウイルスで得たもの、失ったもの」という2つのテーマのレポートの提出を求めていた。そこで主将の内山壮真捕手(3年)は「最初はショックですべてを奪われた感じがしました。ただ、悔しい思いを1、2年生に託すことで、1、2年生は私たちの分まで甲子園で戦ってほしい」といったような思いを記してきたという。

 今後は7月11日開幕予定の、石川県独自の代替大会へと向かっていく。林監督は「甲子園があるないというのは別にして、星稜で学んだことを出し切らせてあげたい。勝敗があるので優勝は目指したいけど、悔いなく3年生を終わらせてあげたい。有終の美を飾らせてあげたい」と選手と共に前へ進んでいく。

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